【事例】遠近両用を常用したい

こんにちは🙂

本日は遠近両用をお求め頂いたお客様の事例を紹介します。

『主訴』

現在ご使用の遠近両用が見にくく使い。

『問診』

1〜2年前に眼科処方箋にて併設店で作成。

常用していたいが、どうにも見にくい。使いづらい。

菊農家で仕事中も使用する。

遠視系。

『結果』

視力検査をするも度数はほぼ変化なし。

『考察』

なぜ見にくいのか?

なぜ使いづらいのか?

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遠近両用は複雑な構造になっているため、設計(作成時の位置決め)が非常に大事なのです!

※雑ですいません🤣

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遠近は1枚のレンズの中で度数が変化しています。

簡単に言うとこんな感じになっているんです。☝️

例えば青い部分で遠くを見ようとするとボケて見えます。

運転をする時は赤い所を使って見ましょう!

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で、今回のお客様はどうなっていたかと言うとーーー

またまた雑ですいません🤣

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図の十字が遠用のフィッティングポイント。

遠近の設計が高すぎ。

高いという事は正面視した時に中間を見る度数になり遠くがボケてしまいます😭

こんな風に瞳孔より下にフィッティングポイントがくるのが理想。というか当たり前🤔

販売時にフィッティングをしてアイポイント測定をキチッとおこなえば大分マシになっていたのでは無いかと予想されます。

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さらに使い難いポイントとして挙げられるのが累進帯長が10ミリだということ。

図の右に14ミリタイプ、11ミリタイプと書いてあるのが「累進帯」のこと。

遠くを見る度数→近くを見る度数が11ミリかけて変化するのか、14ミリで変化するのかということ。

14ミリの方がゆったりとしているため、揺れユガミが少なく装用感は優れますが、近くを見るには視線をたくさん下げないといけないので長時間近くを見るのは苦しくなる👀

逆に

11ミリは近くは見やすくなるが、揺れユガミが増え装用感が悪くなる。

※個人差あり

『まとめ』

今回のお客様は

①10ミリ累進帯

②加入度数も2.25とシッカリ

③フィッティングポイントが高い

この3点が常用しにくさを与えていると思われます。

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フレーム決定後にプレフィッティングとアイポイントの測定をしていると

「前回はこんな事してもらったかな〜?」と恐ろしいお言葉🙄

ま、真偽は分かりませんが遠近両用でアイポイントを測定せずに作るとか

考えるだけでも恐ろし~!!笑

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現在の遠近両用レンズは昔と比べたら格段に使いやすく改良されていますが、ちゃんとした知識と技術がないと結局使いづらいモノになってしまいます😩

「良いレンズにしておけば間違いない」のではなく、「良い知識と技術を持った方にお願いする」方がよっぽど良い眼鏡になると思いますね✨

それでは〜👋